事故対象 | 事故現場 |
---|---|
単車(バイク)と四輪車 | 交差点 |
交差点で、単車直進、四輪車右折の場合の過失割合
平成22年の警視庁の統計によると、単車(二輪車)の死亡事故では、単独転倒が最も多く、それに次いで多いのが交差点での右折・直進事故、いわゆる「右直事故」です。
単車直進、四輪車右折の場合の過失割合は基本として15:85
単車Aは、信号が青なので直進しました。そこに、向かい側からきた四輪車Bが、同じく青信号で右折し、衝突します。この場合の過失割合は基本として単車Aと四輪車Bで15:85です。
個別の事故の状況で過失割合が変わることも
単車Aの速度違反、四輪車Bの徐行の有無、合図(ウィンカーの点滅)の有無など、個別の状況により過失割合が変わることがあります。
基本 | A 15 | B 85 | |
---|---|---|---|
修正要素 | Bの徐行なし | - | 10 |
Bの合図なし | - | 10 | |
Bの早回り右折・大回り右折 | - | 10 | |
Aの15km以上の速度違反 | 10 | - | |
Aの30km以上の速度違反 | 20 | - |
交差点で、単車右折、四輪車直進の場合の過失割合
単車が右折、四輪車が直進の場合の「右直事故」のケースでは、右折する側の単車の過失の割合が大きくなります。
単車右折、四輪車直進の場合の過失割合は基本として70:30
単車Aは、信号が青なので右折しようとします。そこに、向かい側からきた四輪車Bが、同じく青信号で直進し、衝突。この場合の過失割合は基本として単車Aと四輪車Bで70:30です。
個別の事故の状況で過失割合が変わることも
単車Aの徐行の有無、合図(ウィンカーの点滅)の有無、四輪車Bの速度違反など、個別の状況により過失割合が変わることがあります。
基本 | A 60 | B 40 | |
---|---|---|---|
修正要素 | Aの徐行なし | 10 | - |
Aの合図なし | 10 | - | |
Aの早回り・大回り右折 | 5 | - | |
Bの15㎞以上の速度違反 | - | 10 | |
Bの30㎞以上の速度違反 | - | 20 |
参考:財団法人日弁連交通事故相談センター東京支部『民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準 2010』通称「赤い本」
ここで紹介したのは、あくまでも一般的な基本の割合です。個別の事故の状況によって過失割合は異なってきますので、ご自分の事故の過失割合についてご不明な方は、ご相談ください。
交通事故被害のご相談、示談金無料診断はこちら
ホームワンでは、お客様の状況やご希望に合わせて、来所・電話・オンラインでのご相談を承っております。
-
電話で申し込む
0120-316-279通話無料 平日 9:30-18:30 -
Webから申し込む
24時間受付
過失割合について
-
歩行者と自動車の事故の過失割合歩行者と自動車・単車の事故において、実務上、最も多い事故態様は、歩行者が道路を横断する場合です。そこで、まずは横断歩道を渡るときのケースを見てみましょう。
-
交通事故で過失割合10:0とはどんなケース?気をつけるべきポイントは?過失割合が10:0となる具体的なケースを紹介し、本来10:0であるケースにおいても修正要素によって過失割合が変わる可能性があること等について解説します。
-
過失割合とは交通事故では、過失の割合に応じた損害賠償責任を負うことになります。過失割合は、保険会社が厳格に争ってくるポイントであるため、その仕組みをよく理解しておきましょう。
-
実況見分の注意点とは?過失割合への影響について交通事故の過失割合を決めるに当たって、実況見分の結果が非常に重要になることがあります。ここでは、実況見分とは何か、実況見分に立ち会う際の注意点、過失割合への影響などについて説明します。
-
バイクと自動車の事故の過失割合バイクと自動車の、信号のある交差点での事故の過失割合について詳しく解説しています。
-
自動車同士の事故の過失割合自動車と自動車の、信号のある交差点での事故の過失割合について詳しく解説しています。