運転免許証の不正取得事件-知人の交通事故で有罪認定が見直しされ、無罪に=名古屋 2010年11月08日
名古屋市の飲食店従業員の男性(43)が、自分は起こしていない交通事故で有罪となっていたことがわかり、認定見直しの再審公判で、検察側が求めた通り、男性に無罪判決が言い渡されました。
事の発端は2009年3月。北九州市内で衝突事故を起こした乗用車を運転していた男を、福岡県警が自動車運転過失傷害容疑で逮捕。取調べ後、同年7月、名古屋簡裁で罰金30万円の略式命令を受け、有罪が確定。しかし、その後、免許証自体にうそがあり、衝突事故を起こした男は、まったくの別人であることが発覚したのです。
検察側によると、飲食店従業員の男性は2008年4月に、免許停止中だった経営者の男(40)に頼まれて自分の名前を貸し、男の顔写真を張り付けた自分名義の運転免許証を不正に取得させたとのこと。これに関して、2人は名古屋地裁から道路交通法違反(運転免許証不正取得)の罪で、ともに執行猶予付きの有罪判決を宣告されましたが、この際、経営者の男の方は、北九州市で起こした事故についても自動車運転過失致傷罪で起訴され、有罪が確定しました。
今回の再審で無罪判決を受けた従業員男性は、30万円の罰金は男が支払っていたと説明し、事故のことも「何がおきたのか、いまだに意味がよくわからない」と話しています。
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※参照ニュース
2010年11月5日 朝日新聞
「起こしていない事故で有罪確定 再審で無罪 名古屋簡裁」
2010年11月5日 中日新聞
「知人の事故で有罪、再審で無罪に 名古屋の男性」
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