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文化放送『くにまるジャパン 極』に山田冬樹代表弁護士が出演/443回テーマ 「被害者参加制度とは?」編 2017年09月19日

代表の山田です。

本日の『くにまるジャパン 極』では,交通事故に遭われた方やその遺族が,刑事事件に被害者として参加し,意見陳述出来る制度についてお話ししてきました。

交通事故に遭い,亡くなる,あるいは,大怪我をするといった事故の場合,損害賠償だけでなく,刑事事件として裁判が行なわれることになります。遺族,あるいは被害者としては,加害者に対して,ちゃんと罪を償ってほしいと思うのが人情だと思います。
とりわけ死亡事故では,遺族の方が,加害者に責任をきちんと取ってほしいという気持ちを強くお持ちです。ワラにもすがる思いで,と,ご相談を受けることも少なくありません。
また,加害者を恨む強い気持ちがある一方,早く気持ちの整理をつけたい,というのもご遺族の心情です。事件が解決しないと,それもままならない。
ただ,大きな事故だと,裁判がスタートするまで長くかかり,その間,ご遺族の方は,落ち着かない時間を過ごさざるを得ない,ということが,しばしば見かけられます。

一つ事例をご紹介しますと,私が5年前に扱ったもので,横断歩道を歩いていてはねられ,大ケガをした後,最終的に亡くなられたという事件では,起訴までに,2年半もかかりました。
起訴までに時間がかかった一番の理由は,加害者が供述を変えたことです。
事故直後は「被害者は横断歩道を歩いていた」と話していたのが,後から「あの時は混乱していた。よくよく考えてみると,急に飛び出してきて,それで仕方なくはねてしまった」と,自分が有利になるような話に変えたわけです。
最終的には,2時間ドラマでもおなじみの科捜研,科学捜査研究所の交通鑑定で,ようやく横断歩道を歩行中の事故だったということが明らかになりました。
2年半もの間,自分たちだけで平静を保つのは,かなり厳しいと思います。
このケースでは,当初からご相談いただいていたので,気持ちの平静を保つお役には立てたのではないかと思っています。

具体的に,裁判に遺族が参加できる制度を,「被害者参加制度」や「意見陳述制度」といいます。
この制度を利用することで,法廷では検察官と並んで,証人や被告人に質問をしたり,裁判官に意見を言ったり,ということが可能です。ただ,あくまで検事を通じて,裁判所の許可を得た上で,ということになります。
もちろん,法廷で弁護士のサポートも受けられます。隣に控えて,質問や意見を述べることができます。初めての法廷で,心細さを味わうことはありません。
費用について心配だという方もいらっしゃると思いますが,被告人に国選弁護人がつくのと同じように,被害者でも頼めば国選弁護人に無料で依頼することができます。
もし,特定の弁護士に依頼されるとなると,交通事故の場合,普通は2回の公判で,10万から30万程度が相場でしょうか。
ただホームワンの場合は,示談交渉も受けていると,その分はいただいていないということもありますので,やはり,ケース・バイ・ケースですね。

死亡事故の場合,遺族が直接心情を訴えるのは効果的です。どれだけショックが大きかったのか,毎日どんな辛い思いで日々を過ごしているか…ご本人の言葉が共感を呼びます。もし,困られている場合は,とりあえずご相談いただければと思います。


【出演情報】
◇日時
 毎週火曜 9:45~
◇放送局
 文化放送(関東エリア)
◇番組名
 『くにまるジャパン 極』
◇コーナー名
 「得々情報 暮らしインフォメーション ホームワン法律相談室」
◇443回テーマ
 「被害者参加制度とは?」
◇出演
 番組MC 野村邦丸さん
 番組パーソナリティ 鈴木純子さん
 法律事務所ホームワン 山田冬樹 代表弁護士

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