文化放送『くにまるジャパン』に中原俊明代表弁護士が出演/389回テーマ 「交通事故被害の慰謝料」編

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文化放送『くにまるジャパン』に中原俊明代表弁護士が出演/389回テーマ 「交通事故被害の慰謝料」編

2016年08月30日
弁護士法人 法律事務所ホームワン

代表の中原です。

今回は,「交通事故被害の慰謝料」についてのお話をしてきました。慰謝料というのは,交通事故の被害に遭われた方が被った,精神的な苦痛に対して支払われる賠償金です。

たとえば交通事故に遭い,ケガを負われた方へは,それに伴う精神的苦痛に対して,「傷害慰謝料」という賠償金が支払われます。事故に遭ってのケガとなると,痛みはもちろん,通院のため時間に制約ができてしまったり,治療そのものにも苦痛や煩わしさがあったり,精神的にも疲れてしまいます。そこで「傷害慰謝料」が支払われます。
傷害慰謝料の基準には,「自賠責基準」「任意保険基準」そして「裁判所基準」の3つの基準があり,弁護士が交渉する場合には,いちばん金額の高い「裁判所基準」を使います。
裁判所基準では,いろいろな事情を考慮しますが,基本的には「ケガの内容」や「病院へ入院,通院した期間」が重視されます。一般的には「日弁連交通事故相談センター東京支部」が作成した裁判所基準の本,通称「赤い本」が参考にされています。
しかしケガの状況は人それぞれですので,それを基準に当てはめていくことはなかなか難しいです。
例えば,ケガの内容でみても,追突された被害者の方は,ムチウチ症状として,首や腰に痛みが出てくることがよくあります。ところが,ムチウチの場合,年齢的に出てくる首や腰の痛みと,区別をつけるのが難しいです。交通事故と,年齢的な要因が合わさって,症状が出ていることもよくあり,医学的な原因がなかなか明確になりません。事故によって「ここが骨折した」「この神経が傷ついた」とはっきり言えるものと違って,現代医学では特定が難しいのです。すると,例えば骨折など,原因がはっきりする場合と比較して,慰謝料は低めに認定されてしまう傾向にあります。具体的には,骨折で4か月治療,というケースでは,裁判基準の金額は90万円です。一方,ムチウチの場合は,同じ4か月でも67万円とずいぶん違いがあります。

また,治療回数による慰謝料の計算についてですが,例えば,ムチウチの方が,通院治療を受ける場合で,症状により3日に1回とか週に1回とか頻度が違う場合,去年までの「赤い本」では,原因不明のムチウチ症状では,基本的に,実際に病院に通った日数の3倍の数字で慰謝料を計算していました。この場合,同じ4か月通院した人でも,3日に1回だとおよそ67万円,週1回だとおよそ31万円と違いがありました。ただ,最近の裁判を見ると,治療回数ではなく,治療期間を基準として,慰謝料の金額が計算されていて,今年の「赤い本」も変更されています。理由の1つとしては,通院の頻度は,医師の方針によって違うけれど,精神的苦痛を感じていた期間は同じ,ということではないでしょうか。

もちろん,あまりに治療期間が長期にわたる場合,本当に治療が必要な期間であれば,治療期間に基づいて慰謝料を計算されることになりますが,不当だ,長すぎると判断されると,実際の通院日数×3で計算されることになります。

【出演情報】
◇日時
 毎週火曜 9:45~
◇放送局
 文化放送(関東エリア)
◇番組名
 『くにまるジャパン』
◇コーナー名
 「得々情報 暮らしインフォメーション ホームワン法律相談室」
◇389回テーマ
 「交通事故被害の慰謝料」編
◇出演
 番組MC 野村邦丸さん
 番組パーソナリティ 鈴木純子さん
 法律事務所ホームワン 中原俊明 代表弁護士